武蔵野大学 環境システム学科
公開授業 2023秋
解のない課題に伴走する人材に求められる参加型リーダーシップ入門
この公開授業のキーワードは、持続可能な地域/コミュニティづくり。
VUCAの時代、長期的な関わり合いや働きかけが必要とされる「解のない課題」に囲まれる今、
あらゆるサイズのコミュニティを持続可能な形で運営していくために
”共生資本”ー共に生きるためのつながりと力ーを育くんでいくことが求められます。
”共生資本経営”に求められるスキルは、自ら未知の領域にい続け、
対話を通じて新しい価値を自ら見つけていくこと。
このために必要な参加型リーダーシップの入門を学ぶ機会を提供します。
この公開講座は今年で4年目。9月から12月にかけて7週間の学びの旅路です。
参加型リーダーシップについて、これくらいの時間をかけて
体系立てて学べる機会は、日本ではまだここだけです。
授業では、対話、グラフィック・ハーベスティング、人間の基本的ニーズの考え方、
幸せを測る指標の作り方、ユーザー感性学、ESD など、解のない課題に求められる
話し合いの形を体験し、振り返るというリズムで学んでいきます。「解のない課題」に向き合うときに必要なシステム的なものの見方、働きかけ方を
学んでいくことで、皆さんがそれぞれのフィールドに戻った後も、
多様な人びとと助け合いながら学び続けられることを願っています。
授業では「一人ひとりの多様性を認め合う、と同時に他の人と共に過ごせる
公平なコミュニティ」の形も探求します。
本公開授業は学部生のほか、学外からも参加者を募集します。
幅広い視野を交換し、リアルな社会の声を聴きあい、お互いから様々な知識や気づきを得ながら、大学と社会のつながりを作ることにも挑戦します。
スケジュール
学外参加者は全てオンラインで実施します。
Vol.1&2 セット受講
9月9日(土)13:10~14:50& 15:00~16:40
対話の基礎
担当:宮崎汐里
ウェルカムメッセージと講師自己紹介
対話とはー参加型リーダーシップで大切にしている対話の意味
対話のやり方-ダイアログの実践原理、実践練習
対話の範囲-表情が表現するもの
対話の範囲-チェックイン・チェックアウト
対話の目的
対話と協働の関係性についてのワーク
対話とファシリテーション
*Vol1と2は、合間に休憩を挟みますが通しの内容となっています。
※対話基礎の受講者へは「ダイアログカード」を後日お届けします!
(通し参加料金でお申込の方は別途追加費用で承ります)
どうぞお楽しみに。
Vol.3&4 セット受講
9月16日(土)
13:10~14:50、15:00~16:20
グラフィックハーベスティング基礎 担当:清山美咲
16:20~17:00 指標概論 担当:牧原ゆりえ
協力:宮崎産業経営大学准教授 出山実
なんのために描くのか。
グラフィック基礎練習
ビジュアル・ストーリーテリング
グラフィック・レコーディングの準備と演習
ハーベスティング基礎 ストーリートリオ・ハーベスティング
自分たちの幸せを測るための指標を作る-1
自分たちの幸せを自分たちで定義して、測定する指標作成のための基礎を
主に授業の形式で学びます。
*Vol3と4は、合間に休憩を挟みますが通しの内容となっております。
※指標の時間帯は17時頃まで延長してお届けとなります。
Vol.5 10月14日(土)13:10~14:50
参加型リーダーシップのフレームワーク1
ワールドビュー、ケイオディック・パス、
対話に臨む4つの姿勢概論
担当:牧原ゆりえ
*学部生との合同授業です
参加型リーダーシップの前提となる考え方を座学と体験型のワークと
対話を通じて学びます
私たちが生きる時代をどうみるのかについて、そしてその時代を生きるためになぜ参加型リーダーシップが必要なのかを確認します。
参加型リーダーシップの基礎ー四相の実践
Vol.6 10月14日(土)15:00~17:00
現場に出かけて出会うということ 〜感性学の視点を通して〜
担当:グロス梯愛依子
*学部生との合同授業です
地域の課題を理解するってどういうことか。暮らしを大事にするってどういうことか。地域の目線に立って初めて見えてくることを学ぶために、私たちはどんなレンズをかけて向き合えばいいでしょうか。
感性学というまだ新しい学問を通じて、地域に向き合うための意識について学びます。
*この授業は特別講師が担当予定です。*最後の対話の時間が欲しいという方にお答えして、延長してお届けします
Vol.7 10月28日(土)13:10~14:50
参加型リーダーシップのフレームワーク2
四相の実践、リビング・システム
担当:牧原ゆりえ、反町恭一郎
*学部生との合同授業ですVol.5で学んだ、ケイオディック・パスを歩くための実践の理論をもう1歩深めます。そしてパワフルに実践をしていくために、私たちに備わっている「イキモノ力」について学びを深めます。イキモノ力が最大限発揮されるようなコミュニケーションでどんな形をしているでしょうか。どんな社会の仕組みがあったらいいでしょうか。
仕掛けや当たり前を可視化することで、意識して働きかけやすくすることを目指します。
Vol.8 10月28日(土)15:00~16:40
ていねいな発展とイノベーション
担当:牧原ゆりえ
*学部生との合同授業です
チリの経済学者、マックス・ニーフは、地域の生活の質を自分たちで
定義し、それに必要なものを対話によって明確にするための共通言語としてHuman Scale Development(日本語訳:ていねいな発展)という新しい経済学の考え方を提示しました。モノやサービスの積み上げてで幸せを語る時代を抜け、モノやサービスに頼らずに自分たちの幸福度を上げていくための大切なフレームワークです。
今回はていねいな発展の基礎を座学、対話、体験型のワークを通じて学び、自分が大切にしていることを表現する練習を始めます。
また、ニーズをベースにした持続可能な社会を作るためのリーダーシップ及び、ニーズを形にするための市民、デザイナー、技術者によるイノベー
ションを学ぶ2つのスウェーデンの修士課程についてのコンセプトも
紹介します。
*マックス・ニーフ 参考資料
Vol.9 11月11日(土)13:10~14:50
参加型リーダーシップのフレームワーク3
カネヴィン・フレームワーク
担当:牧原ゆりえ
*学部生との合同授業です
課題解決に飛びつく前に、求められる解決策の性質に思いを馳せてから、それに合うような手段を選ぶこと。時間、エネルギー、資金、人的パワーなど、限りある資源が意味のある形で地域に貢献するために必要な、課題解決のカタチについてまず合意するための枠組みを学びます。参加型リーダシップが特に有効な課題のカタチについても理解を深めます。
Vol.10 11月11日(土)15:00~16:40
自分たちの幸せを測るための指標を作る-2
担当:牧原ゆりえ
協力:宮崎産業経営大学准教授 出山実
*学部生との合同授業です
(Vol. 3-4、10、12の連続講座です)
ブータンではGDP(国民総生産)の代わりにGNH(国民総幸福)を高めるために国の政策が考えられています。GNHを測定する指標もあります。私たちの
暮らしの周りには、GDPはもちろん、なんとかランキング、偏差値、など
私たちの暮らしの一部を勝手に測る指標がたくさんありますが、これらの
指標は私たちの暮らしを豊かにするために必要なことを測定していると言えるでしょうか。この連続講座では、「ていねいな発展」で練習したことを
生かして、ブータンでの幸せの指標づくりのエッセンスを取り入れて、
私たちの指標を作ってみることに挑戦します。
Vol.11 12月9日(土)13:10~14:50
参加型リーダーシップのフレームワーク4
ブレス・パターン(話し合いの設計について)
担当:牧原ゆりえ
当事者のなかから答えを見つけていかなくてはならない、つまり過去に
前例のない課題に取り組むための話し合いをどのように設計すれば良いのか、座学と対話で学びます。
Vol.12 12月9日(土)15:00~16:40
自分たちの幸せを測るための指標を作る-3
担当:牧原ゆりえ
協力:宮崎産業経営大学准教授 出山実
(Vol. 3-4、10、12の連続講座です)
仮に作った指標で、自分たちの幸せ度を測ってみます。
この幸せ度を上げるためのアクションも検討します。
指標を作るために気をつけないといけないことについて対話の時間を持ちます。Vol.13 12月16日(土)13:10~14:50
総まとめ‐1
担当:伊勢田麻衣子(株式会社ビジネスコンサルタント)
*学部生との合同授業です
グラフィックで自分のやってみたいことを描く、対話する
この講座で学んだことをベースに今後やってみたいことなどを、グラフィックで表現し、対話を行います。
Vol.14 12月16日(土)15:00~16:40
総まとめ-2
担当:牧原ゆりえ、宮崎汐里
*学部生との合同授業です
描いたものをベースに話をする
この講座で学んだことベースに今後やってみたいことをお互いに聴き合います。
受講スタイル
1コマ単位でお申込みいただけます。全体を通して受講いただくことで学びが積み重なる構成となっています。全日程の受講が難しいという方向けに、参考までにいくつかの受講パターンを提案します。
しかし、これに限らずお好きな講座を選択ください。
【単発で選択したい方】
1コマ100分
¥6,050
(税込)
※1&2セット受講は
2コマ分の参加費で
計算をお願いします。
(3&4のセット受講
も同様です)
【通しで学びを深めたい方】
14コマ通し受講
¥52,800
(税込)
通し受講の方は
追加3,300円(税込)で
日々 利用できる
ダイアログカードを
お届けします!
おススメ、是非!
【会議がかわる!
フレームワーク】
¥24,200
(税込)
10月14日Vol.5(ケオディックパス)
10月28日Vol.7(4相の実践、リビングシステム)
11月11日Vol.9(カネヴィンフレームワーク)
12月9日Vol.11(ブレスパターン)
更に追加で!
【自分のテーマで実践する方へ!
プロセスコーチング】
¥12,100~
(税込)
【会議がかわる!フレームワーク】への追加オプション
是非、ご希望の方はまずは、ご相談ください。
以下の組み合わせ受講もおススメです!
対話基礎
+グラフィック
+感性学
¥30,250
(税込)
9月9日Vol.1、2(対話)
9月16日Vol.3、4(グラフィック、指標概論)
10月14日Vol.6(感性学)
対話基礎
+参加型リーダーシップ
¥48,400
(税込)
9月9日Vol.1、2(対話)
9月16日Vol.3、4(グラフィック、指標概論)
10月14日Vol.5(ケオディックパス)
10月28日Vol.7(4相の実践リビングシステム)
11月11日Vol.9(カネヴィンフレームワーク)
12月9日Vol.11(ブレスパターン)
対話基礎
+幸せの指標
¥42,350
(税込)
9月9日Vol.1、2(対話)
9月16日Vol.3、4(グラフィック・指標概論)
10月28日Vol.8(マックスニーフ)
11月11日Vol.10(幸せの指標2)
12月9日Vol.12(幸せの指標3)
+更に深めたい方!
発展的指標ラボ
¥7,700
(税込)
・動画学習
・アンケート3回実施
・放課後セッション2回(9/16、10/28の予定で最終調整中)
・総括セッション100
分(参加者で日程調整)
【こんな人にお勧めです】【この講座から得られるもの】
【こんな人にお勧めです】
・今の大学生が考えていることに興味がある人
・すぐに答えが見つからない、曖昧グレーな中で自分なりの進路を見つけて前に進む力をつけたい人
・あっちを立てればこっちが立たない、という状況によく出くわす人
・古いリーダーシップのままじゃだめなんですよねと気づきつつある人
・Youtubeや書籍で紹介されている方法だけでは解決しそうにない課題を抱えている人
・複雑で、多様で、量が多い課題に圧倒されている人
【この講座から得られるもの】
・Z世代と共通のテーマで対話する経験を通じて、自身が持っている”社会の常識”や”前提”の枠組みが広がる
・一人一人の中にある強みを活かし、元気になるやり方で関わり合う態度を得る
・地域コミュニティや組織の中での話し合いの質をあげるヒントが見つかる
・問題を解決するのではなく問題から学ぶコツがわかる
・答えのないプロセスを歩く者としての心構えができる
・指標をつくる時間を通して”何が”自分たちを満たしてくれるのかを知る
・Art of Hostingの知恵を体系的に学ぶことができる
ブログ/参加者の声
これまでの様子や参加された学外受講者からのお声を紹介します。
~どのクラスを受講しようか検討中の方、是非ご参考になさってください~
【これまでに参加された方々の業界】
ITコンサルティング、NPO法人、デザイン事務所、マーケティング、医薬品販売、飲食サービス、経営コンサルティング、自営業、自動車メーカー、商社、情報通信業、製造業、組織開発コンサルティング、大学病院、地域おこし協力隊、地方自治体、農業
記事:「ていねいな発展」
【参加者の声】
・マックス=ニーフのニーズ論(ていねいな発展)
充足手段を深く考えたことがなかったので切り口が勉強になった。
ニーズを充たすための充足手段を考えるというステップを経験できた
ことは良かったです。そのような考え方をしたことがなかったからです。
参加者同士で対話をして、充足手段についてさらに考えを深められた
ことも良い経験となりました。
記事:「フレームワーク」
【参加者の声】
・ブレスパターン(フレームワーク)
何となく話し合いをするのではなく、今は拡散だ収束だと思って話し
合えることを、いつも気にしてみると、その話の内容自体が濃いものに
なると感じた。
・カネビンフレームワーク(フレームワーク)
自分の悩みを整理すること、自分と向き合うことにすぐ使えそう。
昨年の受講者の声
講座の中での対話は社会人あるある、学生あるあるが通じない世界。
日ごろ見ている風景が自分とは違う人たち、コミュニケーションのパターン、所作が違う人同士で対等に対話する貴重な時間でした。
****
「会社で新規部門を立ち上げ、今までやったことのない仕事に挑戦しています。そんな時、“解のない課題に伴走できる人材に求められる参加型リーダーシップ”というタイトルが、今の自分に必要なものだと思い、すぐ申し込みました。
学生とリーダーシップのワークショップをやるぐらいの気持ちで参加しましたが、毎回「自分をホストする」「対話(ダイアログ)する」など準備運動から始まり、理論やフレームワークを学び、仲間との対話で実践し、最後は振り返りで内省(リフレクション)まで行う充実した内容でした。社会人が学生と一緒に学ぶ機会もあまりないので、いい刺激や気づきをいただきました。今はこの講座での学びがチーム作りに役立っています。」****
「学生さんと一緒に学んでみて、価値観のフレームが広がりました。
基本カメラオフ、、など普段の仕事とは違うオンラインのスタイルに触れたり、若い人たちは今そんなこと考えているんだーと知れたのが新鮮でした。社会人だけの回では話が深まりました。学生さんと一緒の回と社会人だけの回、両方体験できたのよかったです。
これから受講する人へ伝えたいことは、腹落ちしたくて、スッキリしたいと思って参加するかもしれないけど、スッキリできないよ。という事です。この学びはいい意味ですっきりしないのですが、それを容認できる価値観がこれからの世の中必要だと思います。
これからグローンゾーンを生きていく私たち大人が学ぶ必要がある講座です。」
受講環境について
本講座はZOOMを通じて実施します。
事前にZOOMのダウンロードと接続ができることをご確認ください。ZOOMアプリのダウンロードhttps://zoom.us/download#client_4meeting
- 画面の見やすさを考慮して、スマートフォンやiPadよりもパソコンでの参加をお勧めします
- 光回線やWifiなど安定したインターネット接続環境の下から参加ください。
- 聴くだけではなくお話する時間もあります。マイク付きイヤフォンやヘッドホンがあると音声がクリアになります
お申込みから受講までの流れ
1お申込み
受講したいコマを選ぶ。
以下のお申込フォームから必要事項を
入力して送信する。
2お支払い
お申込みフォームにある
情報に従いお支払いを
お願い致します。
3受講案内
お振込みが確認できた方へ
参加に必要な情報の
ご案内メールが届きます。
定員
学生1人あたり社会人3名の比率で定員を設けています。
運営
主催 武蔵野大学環境システム学科 Co-Creation Lab
共催 一般社団法人サステナビリティ・ダイアログhttps://www.musashino-u.ac.jp/ariake/Mon-Fri - 9:00 AM to 5:00 PM
Sat - 1:00 PM to 5:00 PM
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